グレーシズバレエスタジオ講師の松下です。
本日は、金曜日のパ・ド・ドゥクラスでご指導いただいている吉田蓮先生がご出演される、東京バレエ団の公演を観に行って参りました。
演目は、モーリス・ベジャールの「くるみ割り人形」。私も東京バレエ団在団中に“猫のフェリックス”という役を踊らせていただいた、非常に思い入れのある作品です。古典の「くるみ割り人形」とは違って、ベジャールさんの子供の頃のクリスマスの夢物語、自叙伝のような内容になっています。
実は客席からこの作品を観たのは今回が初めて。改めてこの作品の魅力を感じることが出来ました。“猫のフェリックス”を演じていた宮川新大さんも本当に素晴らしかったし、吉田先生も若さ溢れるエネルギッシュな踊りで何役もこなし、大活躍されていました。
そして今回の公演は、木村和夫さんのプリンシパルとしての最後の舞台でもありました。
木村さんは在団中、バレエの技術や役作りのみならず、ダンサーとしての生き方までをもご指導いただいた恩師であります。本番中、当時の色んな事が思い出され、最後まで「どうか終わらないでくれ」と願ってしまう、そんな嬉しくて寂しい舞台でした。また、公演後のセレモニーでの木村さんの言葉が心に染み込み、涙が止まりませんでした。
ずっと背中を追い続けてきた偉大な先輩の勇姿や、一緒に舞台を創ってきた仲間達の輝いている姿を見て、私も勇気をもらいました。来年のグレーシズバレエスタジオの発表会も、あたたかい舞台にしたいなぁと思います。
今日は、本当に幸せな“一時”を味わうことが出来、感謝の気持ちでいっぱいです。
最後に、日曜日のクラスを休講とさせていただいたことにご理解いただきまして誠にありがとうございます。年末年始もクラスを開講致しますので、お時間があれば、皆様是非レッスンにお越しください!
おまけ:
十年前の僕です。若い!(笑)
猫のフェリックス
出典:http://tokyoballet.eplus2.jp/article/41933108.html(photo:長谷川清徳)
Author:松下 裕次
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